2009年12月07日
清水観音堂(上野公園1)。

先日、東京藝術大学にて「ライト50年記念事業シンポジウム」に参加してきました。
その話は、またの機会にしまして、散策の話。

予想より早く着いたので、紅葉の上野恩賜公園(上野公園)を楽しみました。
遠くに弁天堂が見えます。

不忍池のボート池は、桜の名所。
パンおじさんの周りに鳥が集まります。

文化財専門家講座で、東京大学先端科学技術研究センター教授の西村幸夫さんに
教えて頂いた、清水観音堂(清水堂)に行ってきました。
京都の清水寺のように懸崖造りで、舞台があります。

上野公園を京都に見立てて、造られたといいます。


清めの水は、音羽の滝とはいかなかったようですが、
威厳のある龍の口です。

舞台に上がり、振り返ると...。

残念ながら、不忍池が望めません。
公園の木々が大きく育ち、当初の計画とはかけ離れた風情です。
西村教授曰く、建物だけではなく、その有り様を含めて文化財を考える。
そこからすれば、公園の木々の管理の仕方も自ずと分かるわけです。

清水堂を後に、もうひとつの散策地に向かいます。
その話は、また次回。

2009年10月17日
地域文化財の実測調査。

先日、事前調査でお伺いした浜松市東区和田町の民家の実測をしてきました。
静岡県では、地域文化財専門家を養成しているのですが、
ボクは、その専門家になるべく、ただいま研修中なのです。

今回は、浜松の若手建築士メンバーで、その調査対象(研修)として、
家主にお願いして調査しています。

さて前回は暗くて、よく見えなかった小屋組も、
今回は投光器を用意したため、見ることが出来ました。

棟札もありました。

施主のお名前、大工棟梁のお名前、年号などが書かれていました。
年号は、判読しにくいのですが、大正元年か大正二年と読めそうです。

離れの2階から、雨の落ちるお庭を望むこの窓。
ちょうど良い高さで、なかなかの風情です。

佇まいが、大変すばらしく、非常に良い仕事だと感じました。

2009年09月28日
地域文化財の調査。

先週の連休中に、地域文化財の調査を浜松の若手建築士たちで行いました。
主に調査したのは、2件。
浜松市東区和田町と北区引佐町の古民家です。

屋根裏に上らせていただいたところ、棟木に文字が書かれていたり、
棟札の入っているだろう箱があったりと、発見もありました。


写真は、水盤のタイル。
いつの時代か、まだ確認できていませんが、
その模様が、ボクの心の琴線に触れました。

2009年08月02日
住吉浄水場ポンプ室。

浜松市、住吉浄水場のポンプ室です。
この建物を、昨年、地域文化財の専門家を養成する講座で、
浜松の建築士たち4名が題材に取り上げました。

昭和6年2月1日に通水を開始したという住吉浄水場。
大原浄水場が完成するまでの約40年間、常光町で取水した
天竜川の伏流水を受け入れ、浄水処理していました。

レリーフや放物線のデザインの窓。

鉄筋コンクリートにモルタル仕上げ。

直線的なデザインのステンドグラス。

屋根は、鉄骨トラス。

内部には機械しかない空間なのにタイル張り。
これらすべての設計が、典型的な当時の特徴です。

それにしても、各種の設備が面白い。

アナログの計器。

ポンプの配置。

計器板。

オペレーション台。
これらすべてのデザインが、モノクロの鉄腕アトムのよう。
今の機械より、面白く感じます。

さて今後、この建物をどう活用していくのか。
保存活動の動きも、これからのお楽しみです。

2008年10月09日
山梨〜伊豆の旅。4

「伊豆高原の家」をあとにして、伊豆高原駅で3人のメンバーで話していると、
先ほどまで、ご一緒だった「住宅建築」編集部の小泉さん。
聞けば、堀部さんから教わった「赤沢温泉」へ行くとのこと。
それじゃあ、ご一緒にランチでもということで、漁師料理の店へ。
ボクは、漁師の陶板焼きをいただきました。
ランチ中も、建築家とその作品の話で盛り上がる4人。
小泉さんから、少し裏話も聞けて、楽しかったです。

温泉へ行く他の3人と別れ、静岡市内の現場へ。
解体状況と、地盤面の具合を見てきました。
お施主さまと解体屋さんもおいでになり、打ち合わせ。
帰り際、お施主さまから御殿場のおいしいベーコンをお土産にいただきました。
このベーコンのお話は以前に聞いて、いつか食べたいと思っていました。
非常に嬉しいプレゼントです。

挨拶もそこそこに、バイクで帰路浜松です。
それにしても3日間、よく走ってくれました。
途中、日本坂トンネルを過ぎると、雨が降ってきましたが、
パーキングエリアで雨具に着替え、再スタート。
思ったほど激しく降らず、スイスイと...。
ブ、ブ〜ン。 へぇ? ...なんとガス欠。
西伊豆スカイライン往復と、伊豆スカイラインで消費しすぎた!? 反省〜。
下り坂をクラッチを切り、なんとか東名磐田のバス停に転がり込みました。
浜松ICまであと3kmというところです。
バイクの保険をチェック...、ロードサービス、無。
途方に暮れ、よしみのバイク屋さんに電話。
YSP浜松の店長に泣きを入れました。
すると快く、ハイオク10リットル、磐田へ帰るスタッフへ持たせるとのこと。
ちょっと涙が出ました。
おかげで無事に自宅へ戻ることができました。
翌日、YSP浜松の店長にお礼の電話をすると、
「オレらも若い頃、バイク屋に世話になったこと思い出したよ。お金はいいよ」と、
これまた泣けました。
翌々日、住宅建築編集部から「住宅建築」2冊が届き、さらにまた感動。
良い出会いと、人とのつながりを感じた素晴らしい旅でした。
この旅で出会った方々に、感謝です。
(おわり)

2008年10月08日
山梨〜伊豆の旅。3

10月5日、旅の3日目は、伊豆高原で打ち合わせです。
10/3 浜松〜甲府・南アルプス市(甲府泊)
10/4 甲府〜松崎町〜伊豆長岡(伊豆長岡泊)
10/5 伊豆長岡〜伊豆高原〜静岡市〜浜松
11月22日に建築士会主催で、建築家・堀部安嗣さんの講演会を開きます。
また、堀部さんと浜松の建築家3人とのトークセッションも企画しています。
実は、ボクも3人に含まれていまして、今回出向いたわけです。

たまたま堀部さんが、彼の設計の「伊豆高原の家」にいらっしゃるということで、
タイミング良く、実作を見ながら打ち合わせをすることになりました。
それにしても、完成後の個人所有の建物は、見学の機会が殆どありません。
幸運にも、お施主さまの寛大なご配慮をいただき、
特別にゆっくりと見せていただきました。

語らう時間もあり、設計した側の話も、設計を依頼した側の話も聞けました。
この建物を写真で見た時の印象と、実感した印象がまるで違うことに気づきます。
やはり建築は、体験してはじめてだなと、改めて感じました。
そして、この建物に触れ、どこかピュアな気持ちになり、
自分の設計を振り返ることもできました。

帰り際には、シッカリと2人で記念撮影です。
堀部さんとの時間をまた得られると思うと、11月22日がとても楽しみになりました。
(つづく)

2008年10月07日
山梨〜伊豆の旅。2

10月4日、旅の2日目は、静岡県下全域の建築士会の若手メンバーで、
南伊豆の建築探訪と研修です。
10/3 浜松〜甲府・南アルプス市(甲府泊)
10/4 甲府〜松崎町〜伊豆長岡(伊豆長岡泊)
10/5 伊豆長岡〜伊豆高原〜静岡市〜浜松
甲府から朝霧高原を通り、西伊豆スカイラインをワインディング、
バス組に遅れること40分、岩科学校へ到着です。

明治13年竣工の日本では3番目に古い小学校です。
「伊豆の長八」という左官の名工が鏝絵に腕をふるった学校です。

その傑作が、この千羽鶴。
この後、こうした鏝絵を集めた、伊豆の長八美術館(設計:石山修武)へ移動。
バブル期に建てられた建築だったな、と記憶しています。

さて、今回の一番の目的となったのは、土蔵の新築現場を見ることでした。
松崎町でも70年ぶりとなる土蔵の新築です。

「松崎蔵つくり隊」代表の関さんから説明を受けることができました。
関さん自身は、左官職人です。

木材の刻みと組み方、竹小舞かき、窓や戸の話など、興味深いことばかりです。
そして、土蔵の目的は、やはり火災から家財を守ることだということが、
形態や細部にまで設計されていることがわかりました。
バス隊と別れ、駐車場でバイクの支度をしていると、
ガタイの良い職人さんから声をかけられました。
聞けば、木の刻みをやった大工だとのこと、さらに詳しい話を聞けました。
別れ際に、詳細のわかる矩計図(かなばかりず)まで貰ってしまいました。
2日目、南伊豆での収穫は、この矩計図と職人との出会いでした。
(つづく)

2008年10月06日
山梨〜伊豆の旅。1

10月3日、浜松を出発した出張は、走行距離約700km、様々なことがあり、
「出張」というより「旅」でした

旅程をまとめてみます。
10/3 浜松〜甲府・南アルプス市(甲府泊)
10/4 甲府〜松崎町〜伊豆長岡(伊豆長岡泊)
10/5 伊豆長岡〜伊豆高原〜静岡市〜浜松
甲府では、南アルプス市に建設予定の小学校の
設計監理の業務委託契約締結と、
地域住民への説明会を行いました。
カリスマ的存在の甲府・小澤建築工房さんとのお仕事です。
小澤さんは、ボクが甲府を訪れると、建設現場に連れて行ってくれます。
今回も2棟、見学。
なるほどと感心する、素晴らしい計画でした。
また、住民説明会の後には2時間半ほど、居酒屋で建築談義です。
小澤さんとボクとは18の年の差があります。
しかし、どこまでも建築が好きで、物作りが好きで仕方のない2人ですから、
年の差が全く感じられません。
でも、やはり年の差がある分、かわいがってくれます。
他の人にはこんな話しないよと、今まで蓄積してきた経験を話してくれます。
実は、小澤さんと出会って間もなく、一緒に物作りをしたときのこと。
とある納まりについて意見が違ったことがあったのです。
2人は激論を交わし、納得いくまで話したことがありました。
そのときに、お互い感じるところがあったのだと思います。
甲府の1日目は、そんな充実した日になりました。
(つづく)

2008年08月10日
鳥の巣を見に北京。
click!今日、北京オリンピック、メインスタジアム「鳥の巣」を見に、北京へ行ってきました。
といっても、Google Earthでバーチャルです。

設計は、ヘルツォーク&ド・ムーロンというスイスの建築家。
正確にいうと、ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンという2人のユニット。
東京のプラダ・ブティック青山店も、彼らの作品です。
click!今回のオリンピックも、美しい建築が多くあります。
美しい建築の中で、素晴らしい競技が行われるなんて、素敵です。

2016年のオリンピック開催都市が、来年決まります。
東京に決定すれば、建築を見る楽しみも、身近なので十分に満足されそうです。
そして、選手村の設計に、ぜひ参加してみたいものです。

2008年08月08日
鴨江別館、展示会&シンポジウム。

8/7(木)〜9日(土)10:00〜18:00
ギャラリーモール(遠鉄百貨店脇)にて
鴨江別館の写真展示会と、保存活用の署名活動をしています。
また、10日(日)14:00〜16:30
フォルテ1階で「遺ってきた意味と継いでゆく意味」と題した
シンポジウムも行われます。
NHKたっぷり静岡の歴史的建築紹介でおなじみの、
土屋和男さん(常葉学園大学)もパネリストとして登場します。
お問い合せ
(社)静岡県建築士会・浜松支部
Tel.053-454-9004


