さて、玄関土間のつづきにあるアウトドア室。
スキーのチューンナップ台が折りたたみ式となっています。
折り畳むことによって、自転車のメンテナンスなどスペースの確保が出来るようになっています。
収納はたっぷりで、ご夫婦の趣味の関係のものは、きっちりと仕舞えるように絶妙な寸法でつくられています。
玄関との仕切りは、ロールスクリーンでこのあと施工されます。
特徴としては、下足入れの上にあるトップサイドライトからの光を取り入れていること、下足入れの扉が引き戸になっていることです。
低くなった白い天井の裏には、小屋裏収納があります。
玄関から入ると、このような感じに南側(右手)に開いたLDK空間。
こうして一番長い対角線を使うことで、実際よりも広く感じることが出来ます。
横を向くと薪ストーブスペース。
吹抜けはコンパクトですが、明るく開放感があります。
薪ストーブの脇には、ネコ用の階段。
吹抜けの上に上がって、窓辺で昼寝が出来るようになっています。
ストーブ正面から。
背中の炉壁が斜めに開き、空間を広げています。
この少しの斜めの角度13.5°が、外部のデザインを纏めています。
また、内部にも余裕が生まれ、建物に動きを生んでいます。
玄関からの引き戸には、麻布をはめ込んで、微妙な透け感をつくっています。
飾り棚のガラス戸は、特殊な金物で上下に開きます。
薪ストーブの炉台は、300角のタイル。
ネコちゃん用の階段は、そりが少なく丈夫な3層クロスの「Jパネル」。
角は優しく丸めています。
炉壁は、外部へと同じ仕上げでのびている、というデザイン。
砂漆喰の色、模様も、建物にシックリときています。
吹抜けの上は、施主の手により塗装された杉板張りの天井。
白と木の色の組み合わせが、明快で、気持ちがイイですね。
階段は、玄関から入って、スグに目にするところですので、下4段をスケルトンにして軽やかに。
階段下スペースを利用して、ワンコのお部屋にします。
手すりは、絶妙なラインで握りやすく。
大工の力量が高いことが分かります。
リビング北側の壁は、ソファーの背中になります。
小さなニッチは、リアスピーカ置き場。
うまく筋交いをかわした場所に設置してあります。
リビング南側は、掃き出しの窓とテレビ用のアルコーブ。
吊り戸収納の真ん中にエアコンを隠してあります。
吊り戸収納には、間接光が仕込まれていて、テレビのまぶしさを軽減してくれます。
扉はスッキリと、インセット。美しいです。
今回の床は、無垢のナラフローリング。
ラスティックなグレードなので、表情が豊かです。
キッチンは、カウンターこそありますが、オープンなアイランド。
ダイニング側の収納棚も製作しました。
ガチャ柱による可動棚。
PC関係を収納します。
白と木の組み合わせは、ここでも生きています。
配色がいいので、全体的にまとまりが良いですね。
キッチンのバックセットは、既製品と作り付けカウンターの組み合わせ。
いわゆる家事コーナーですね。
LEDの手元灯が、おしゃれです。
キッチンの続きにパントリー。
たっぷりと収納できます。
さて、調理の熱源は、ガス。
使って比べると、やっぱりガスでしょうね。
インターフォンとボイラーリモコンは、通路にあるので、ニッチで控えました。
肩があたらないし、かわいい小物も置けますよ。
さて水回りは、リビング北側の壁の裏に纏めています。
天井に仕掛けられた、室内物干のギミックには、みなさん感心されていました。
こちらは洗濯機スペース。
お掃除しにくい洗濯機パンは使いません。
お風呂は一坪のユニットバス。
湯船の入り心地で決めました。
洗面台は、既製品のものを利用し、カウンター部分を改造してのばし、足下空間を作りました。
ここでお化粧できるようにスツールを入れます。
正面は、1.2メートル角の大きな窓。
そのおかげで、洗面所は明るく清潔感があります。
両サイドの収納の鏡扉を開けると、内側にも鏡。
正面の窓を塞いで、正面使いの鏡になります。
両サイドからの照明も、お顔をキレイに映してくれます。
その隣はトイレ。
光を受けている壁は、左官仕上げで穏やかな波模様になっています。
さて、2階へ。
階段室の途中の窓は、登り口を明るくしてくれます。
コーナーにあるのは、その窓を開けるときに使うステップ。
窓の脇にも、それをサポートする手すりがついています。
さて上がっていくと、階段の脇に玄関の上の小屋裏収納の引き戸がついています。
吹抜けと階段室の吹抜けが重なるので、小さいですが、開放的な気持ちのいい空間です。
天井の一番高いところに、シーリングファン。
薪ストーブの熱を撹拌してくれ、コールドドラフト防止に一役買っています。
ブリッジ状の廊下から、吹抜けをみます。
やはりキャットウォーク&ステアが特徴的ですね。
振り返って、階段の下を望みます。
ここも、白と木の色の組み合わせがいい具合です。
そして見上げると、高窓から見える空。
毎朝、その日の天気を占うことが出来るのです。
そして、子ども室へ。
天井の梁で、将来2部屋に分けることが出来ます。
吹抜け側に室内の窓。
そこから見下ろすとこんな具合。
ネコちゃんはスルスルと上がってきて、、、
ここで昼寝をしてもらいます。
さて、子ども室北側にフリースペース。
落ち着いた書斎のようなお部屋。
その向こうに、ウォークインクローゼットと主寝室。
天井のハッチを開けると、
小屋裏収納へのはしごが現れます。
天井高が2.1メートルと低いので、大人なら手が届き、開けやすいです。
作り付けのカウンターと吊り戸収納の間から、お隣のグリーンを借景します。
階段室とフリースペースの間にトイレ。
照明器具は簡素に。
さて、主寝室です。
屋根勾配より浅くした天井勾配は、一番高いところが暗くならないようにという配慮。
ウォークインクローゼットと繋がっていますが、ロールスクリーンで仕切られて、両方から使えるようになっています。
そのおかげで、風通しもいいし、お掃除もしやすそうです。
外観は、また今度。
そちらもお楽しみに。