2016年02月07日

建築の最期。

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愛情を持って、建築に対峙すること。
建築の最期に、その建築が、どれだけ愛されていたかがわかります。

はじめは建築家の頭の中だけのイメージでしかなかったものが、図面に描き出され、それが建築されます。
その建築で、使う人、働く人、暮らす人、育つ人、、、。

建築の持つチカラとは、そういうことではないかと思います。

先週、最後の展示期間を終えた鎌倉近代美術館。その1週前に出掛けた。スゴい人の数。この建築に対する答を見た気がする。

Posted by 高橋 貴大 on 2016年2月6日
  

Posted by たかだい at 09:57Comments(0)建物探訪建築家

2014年12月10日

旧平野家住宅「森岡の家」保存について。



NHK静岡放送局の静岡建築探訪などで知られる常葉大学の土屋和男 准教授とは、建築士会や文化財専門家として交流があります。
その彼から文化財保護の切実なメッセージが届き、人・建築設計所も協力させていただきます。

浜松市浜北区の旧平野家住宅「森岡の家」の保存活動の件です。

戦火で焼けた浜松には、お屋敷がないと思っていました。
2009年に文化財専門家の育成研修会に参加し、実例3軒を探すだけでも大変苦労したことを記憶しております。

旧平野家住宅「森岡の家」は、こうして残っている数少ない文化財級の建物ですが、浜松市はこれを駐車場とする計画を立て、区協議会に諮問、市議会に上程し、昨年度で一般財産に移行し、今年度解体、伐採の予算を通過させました。

2011年度に、常葉大学の土屋氏グループが文化財的な調査を行い、「貴重である」とする報告書を市に提出しました。
ところが、協議会も議会も報告書の存在を知らなかったことが明らかになり、「市民の会」の賛同者も増えてきました。

そこで、アンケートに答えていただき、さらにご賛同いただける方は電子署名をお願いしたいのです。

浜松市民でなくても結構です。ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

http://moriokanoie.com/
  


Posted by たかだい at 11:21Comments(0)まち建物探訪

2013年07月24日

木造大断面と建築人育成。


先週は甲府出張で、山梨県庁へ登庁。

先日、打ち合わせをした私学文書課からは、
体育館の建設について、承諾がとれたそうです。

林業振興課とは、今後やり取りをしながら、
山梨県産材の利用で、補助金を申請します。

設計は、人・建築設計所に決定しました!
木造大断面で、設計を進めます。

約500平米の体育館なので小さめなのですが、
木造大断面で17メートルのスパンを飛ばします。
事業予算内に入れば、空気式集熱も計画に入れています。


さて、平成22年に公共建築物等木材利用推進に関する法が施行され、
国、都道府県、約1000市町村で利用方針が作成されています。

これに伴い、公共施設の木造に関する基準などが整備されてきていますので、
これから市場が広がるでしょう。

課題は、木造で公共施設を設計できる人が少ないこと。

大規模木造の講習会なども開かれているようですが、
実務的にやれる人がまだまだ少ないです。

人・建築設計所では、木造の小学校のホールでも大断面を使った実績があり、
こうしたノウハウを蓄積することが重要だと思っています。

それにしても、設計期間が短いです。
結構いっぱいのToDoのなかで、進めることになります。


さて、折角山梨まで行くので、小澤建築工房・小澤さんの建物の見学も。

こうして見学しても、勉強した気になってしまう人が多いです。
表面的なカタチでしか、モノを見ない人。

人・建築設計所では、建築家になりたい人や、工務店の2代目など、
アカデミックに建築人を育てるプログラムを考えています。

「モノを見れる人」を育てたいと思っています。
興味がある方は、お問い合わせくださいね。


それにしても、小澤さんの発想力と、
まとめて行くチカラは素晴らしいものがあります。

良い先輩を持って、しあわせです。
  


2013年07月11日

体育館と身延山。


先日6/27は、甲府へ出張でした。
来週もまた甲府出張です。

以前、人・建築設計所で設計した「南アルプス子どもの村小学校」という
木造の小学校があるのですが、昨年中学校が出来て、寄宿舎も増え、
いよいよ計画通り体育館を造ることになったのです。

その設計依頼があり、しばしば出かけることになりそうです。


今回の出張は、山梨県庁へ登庁でした。

県会議員、私学文書課、森林振興課、学園長、施工者、
そして、人・建築設計所というメンバーでの打ち合わせ。

体育館の概要や、県産材の木材使用量の説明をしました。
図面はまだファーストプランですから、法的チェック前。

しかし、基本方針はこれで進むことになりました。

現地調査をして、午前中で終わったので、身延山へ寄って帰ってきました。


というのも、五重塔が新築されたのを見てみようと思ったことから。

新築時に、施工途中の見学会もあったのですが、
行けずにいて、気になっていたのです。


施工中の写真は見ていたので、何となく親近感があります。


朱塗り。

なんか日本の色とは思えないのですね。


さて、ついでに食事でもと思い、精進料理をだす
宿坊を探したのですが、残念ながら閉まっていました。

そんな訳で、山頂にあるという食堂へ。


雲行きが怪しいです。


食事の前に、奥の院へ。


ガスってきました...。


というわけで、絶景のランチとはならず、残念でした。

少し気分を変えて、浜松までのロングドライブ。
いやあ、お疲れさまでした。

  


2013年07月02日

マン島TTへ、その4。


6/6は、レースの休日。
しかし、島内各地でイベントが行われている。

今日は古都キャッスルタウンへ建築探訪だと決めていた。
ダグラス市内の建物を徒歩で見ながら、ダグラス駅へ。


建物の改修工事もみることが出来た。
どの建物も、綺麗にしている。


プロムナードにでると、海辺で気持ちがよい。


馬が曳く馬車鉄道。

コレを残しているところからも分かるが、
古いものを大切にする文化なんだろう。


さて、ダグラス駅に到着。

タイムテーブルを入手できていないので、
1本目は15分前に出たところだった。

ちなみにタイムテーブルは、期間によって違うので、
インフォメーションセンターなどで入手することをお勧めする。


チケットを買っておいて、モーニングティー。

紅茶の方がコーヒーよりも安い。
さすが英国。


のんびり次のを待っていると、かわいらしい機関車が!
これは鉄道ファンには堪りません。


さて、そうこうしていると、次の便が到着。
プラットフォームに入ることが出来た。

ダグラスは、マン島の首都。


で、乗り込むのはこちら!
マン島名物、保存鉄道だ。

鉄道が発達していた英国らしい。


機関車トーマスの、リアルバージョン。


ガイドブックによると、夏期だけ運行されているそうだが、
手元のタイムテーブルをみると、2月の連休、
3月の中旬から11月の頭まで、ウィークデイに一部運休あり。


1905年の製造のこの機関車。
マンチェスター製。


1873年からダグラス ー ポートエリン間、15.75マイルを運行している。
140年の歴史がある。


しかも、こうして運行されている鉄道(ナローゲージ)では英国最古。


客車は木製。


照明もかわいらしい。


窓ガラスは、こうして革製ベルトで上下させ、固定する。


汽車は独特のにおいをさせながら、力強く目的地へと進んで行く。


キャッスルタウンに到着。

帰りのタイムテーブルを撮っておくことをお勧めする。
タイムテーブルはご覧の通り手書きだ。


キャッスルタウン、到着にワクワクしていると
地元のカメラ少年が話しかけてきた。

彼もカメラを持っていて、単焦点1本でフィルムで頑張っている。


目的の中世の古城、ルシェン城。

19世紀中頃まで首都だったキャッスルタウンの中心に建つ。
一人なんで、時間はたっぷり。


絵に描いたような城だ。


いくつかの教育プログラムのあと、
タワーを登る。


こうして広い窓(といっても小さいが)は、城郭の内側に。
石積みの建築ではコレが限界か。


ガラスは一枚一枚が同じ大きさで、手仕事。
制作者のサインが入っているガラスを発見した。


城郭の外側向きは小さい窓。


スリット状の窓を通した光が、眩しく、美しい。


タワーをどんどん登るとルーフに出た。


飾りとしても、実戦としても使えるデザイン。


下を覗く。。。


街を見渡す。気持ちいい。


城郭の内側を見下ろす。。。
高い。


さて、キャッスルタウンの街並も素敵だ。


建物の隙間をぬけると、海に出た。


13世紀に建てられたオールド・グラマー・スクール。


埠頭の突端。


風見鶏は、バイキング船。


マン島の住宅には薪を焚く暖炉が必ずあるようで、
こうしたチムニーがたくさん。


カモメ達も、チムニーが大好きのようで、よくとまっている。


港の回転橋。
半日キャッスルタウンを満喫した。

しかし、何の因果か、ツアー中に3回もキャッスルタウンへ来ることになる。
なんだか親近感がわいた。


帰りの汽車に乗り、ダグラスへ。

後ろへ飛んで行く風景は、どこを見ていても自然と酪農の共存。
何とも贅沢な時間だ。


宿舎に戻ると、パブから声がかかる。

なんとライダーでライター、タレント・多聞恵美さんが来ていた!
このブログでも、2度目の登場。

馴れ馴れしく話してしまっているが、とっても気さくな人。
ビールを何杯か飲んで、軽くポートレート撮影させてもらった。
超ラッキー。

もちろん、メンバーでも記念撮影。
左から、純さん、高橋、多聞ちゃん、桜井さん、田所さん。


いろいろ感じてきてココロは満足、良い疲労感とご褒美で、
いい一日だった。  


Posted by たかだい at 11:11Comments(0)建物探訪マン島TT

2013年06月06日

古民家再生。


山梨県甲府市への出張ついでに、小澤建築工房の仕事を
見学させていただきました。

ボクと小澤さんとの関係は、システム住宅の開発を
一緒にはじめてからなので、もう12〜13年以上のお付き合いです。

いつも刺激というか、仕事に対する姿勢を教えていただき、
アニキ的存在であり、目標でもあり、仲間でもあります。

そうそう、ウチのオッドは、小澤さんのところで生まれたんですよ。
そのオッドも、もう11歳6ヶ月なんですよねー。


さて、そんな小澤さんがめずらしく古民家再生をやっていました。

ウチでも、受け入れ態勢は既にできているのですが、
まだそういうお客様と巡り会っていないので、興味津々。


やはり、いつも線を少なくするデザイン(ミニマリズム)をしていると、
かえって、この日本建築の力強さに圧倒されます。


こうしたパンダ状態で、新旧が合わさるのもまた、面白いですね。


松は枝1本も切ってはいけなかったそうです。
ギリギリです。^^;


吹き抜け、どーん!


大黒柱も、どーん!


丸太の梁、ドーン!


という訳で、圧倒的です。


床板を斜めに張ったり、工夫されています。(TIP工法?)


また、どーん。


2階に上がっても、いろいろ見えちゃって、面白いです。


大黒柱への仕口です。


そうそう、縁側など、こんなにも厚いケヤキの板を使いますよ。
今じゃ、なかなか揃わないです。


あ、そうそう、地下室もドーンとありました。
卓球室もあるのだとかー。


  


Posted by たかだい at 09:00Comments(0)建物探訪古民家再生

2013年04月28日

中村好文展 小屋においでよ!


出張のつづき。

実は、今回の出張の目的は盛り沢山で、
建築のメインイベント、中村好文展。

当日は、建築会館で好文さんの講演会があるということで、
ご本人とはお会いできませんでしたが、楽しんできました。


やはりなんと言っても、この小屋でしょう。
好文さんワールドが、随所に展開されています。

実を言うと、人・建築設計所の高橋が、
素直に愛せる建築家が、好文さんなんです。

どこか近い雰囲気を、いつも感じています。

その好文さんからは、ボクの風貌が若い頃の
勝新太郎に似ていることから、
「カツシン建築家」と呼ばれています。

アタシの仕込み杖、抜かせちゃあいけねーよ(汗)


さて、そんな訳で、好文さんの展示は、
乃木坂の「ギャラリー間」で6月22日まで。

是非とも、その感覚を学んできていただきたいと思います。

ちなみに講演会の模様は、USTREAMで生中継で配信されましたが、
後日録画をギャラリー間のHPにアップするそうなので、
楽しみにしています。

  


Posted by たかだい at 20:53Comments(0)建物探訪

2013年04月26日

キッチンハウスとジャクソン。


さて、出張のつづきです。

まずは、このキッチンハウスの新しいパッケージ型のキッチン、
「Archi01」を見にキッチンハウス東京へ。


ミニマリズムのデザインです。

少しだけ巾木部分に隙間をつくることで、
建築と切り離されて、浮遊感が出ます。


コーナー部分も、サイドパネルのカットを45°の
いわゆる「トメ」にして、線を細く出しています。


引き手というのはありません。
プッシュして、引き出しが出てきます。

正直、使い勝手とかは言わない。というキッチンです。


シンクもスクエアなデザイン。


FARST classには、このような水栓がセットされています。

グレードが3種類あり、それぞれにセットされている機器が違います。


パンチングの水切り。
ステンレスは、パイブレーション加工されています。


シンク内の排水口は隠されています。


やはりFARST classには、TekaのIHがセットされます。
美しいのですが、静岡県内のメンテには不安が残るところ。

ということで、BASIC classか、PREMIUM classが良いんじゃないでしょうか。

しかし、そのデザインは美しいので、そういうこだわりを持つ方には
お勧めできるキッチンです。


それと、ジャクソン。

高級バスタブのメーカーさんなのですが、
南青山のショールームが移転して、
新しくなったというので、見に行きました。

まだカタログにない、この秋以降の新作の展示もあり、
非常に興味深く拝見しました。

ゴージャス系ですね。

マンションリフォームなどで、リビングだったところに
デーンと、こういうバスを設置することもありますとのことでした。

新たな商品構成も、これからの展開も教えていただけたので、
ご検討される方がいらっしゃれば、ご案内しますね。

  


Posted by たかだい at 19:28Comments(0)建物探訪キッチン

2013年04月26日

SiC。


出張に行ってきました。

まずは、静岡県インテリアコーディネーター協会(SiC)。
総会とセミナー、グループディスカッションがありました。

セミナーは、「仙人講師」の入永邦彦氏です。

LED化の進む中、きちんとしたコンセプトを持った製品づくりと、
現状とこれからの流れ、そして、ライティングのテクニックを学びました。


最新のLEDランプ、小さく配光のためにレンズ設計がされています。
今年の商品構成もLEDが80%、蛍光灯20%、わずかだけクリプトン。

時代が変わって来ました。

それにしても、作り手だからこそ聞けることが、沢山ありました。

LEDに対してのイメージの悪さを、ひとつひとつどうしてなのか、
検証していくことで、不安が払拭されます。

なるほどという場面が、多くあった大変ためになるセミナーでした。

SiCに在籍していて良かったなーと、今回も思いました。
みなさん向上心が高いので、良い刺激になります。


さて、懇親会ももちろんありました。
しかし、今回は1次会のみで失礼して、そのまま東京へ。

何年かぶりに友人の原クンに会いました。

待ち合わせをしたバーに向かう途中、
懐かしのジャズカフェDUG。

我が青春の一ページ。

そんなつぶやきに、多くの友人も通っていたことが判明。

みんなのココロの中に、それぞれにDUGがあるなんて、
素敵なことですね!
  


Posted by たかだい at 09:56Comments(0)建物探訪インテリア

2012年10月09日

建築家「藤森照信」講演会。





あの建築家 藤森照信さんが、浜松に来ます。にんまり

興味のある方は、「お申し込み制」ですので、詳しくお読みくださいね。電話手紙


では、ご案内です。鉛筆
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静岡県建築士会西部ブロック青年企画委員会主催の建築家講演会です。
一般の方も対象に行います。参加には申し込みが必要です。


建築家 藤森照信 講演会

日時:平成24年10月13日(土)
13:30~16:00(開場13:00)

定員:130名(建築士会員500円/非会員1000円/学生無料)

会場:K-MIX浜松本社space-K (駐車場はございません)
浜松市中区常磐町133-24

主催:(公社)静岡県建築士会西部ブロック青年企画委員会

申込:静岡県建築士会西部ブロック事務局

TEL 053-451-5166

E-mail:seibu-b@shizu-shikai.com

書籍:「藤森照信の茶室学」(六耀社:税込定価\3,150.-)を販売いたします。

  


Posted by たかだい at 16:11Comments(0)建物探訪