瓦職人。

たかだい

2007年02月02日 18:07

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「家はバランス、屋根は軽い方が良いね」というCMが流れています。
そんなことを聞くと、瓦は重いからダメなのかと思いますよね。

でも、構造でキッチリとバランスを取り、しかるべき施工でしていれば、
瓦は地震でも問題ありません。

新潟の震災で、瓦が落ちたのは、古い家の熨斗瓦の一部分です。
新しい家は「耐震性のある瓦」で、ビクともしていませんでした。

それよりもむしろ、屋根という本来の性能は瓦(特に和型)は最高・最強です。
対雨性能(排水、止水、遮音)や遮熱性、耐久性に優れ、なおかつ美しいのです。

兄弟の職人・小栗さんは、風の巻き込みをも考えて施工しています。
それだからこそ、雨に対して絶対の自信があります。
その仕上がりは、大変に美しく、丁寧な仕事に安心して任せられます。

その熟練した技を持つお二人も、口を揃えて「瓦は奥が深い」と言います。

以前、屋根は雨との戦いの歴史と書きました。
和型の一つ一つの形や装飾に、そうした歴史が隠されているのです。

瓦は「新しい建材が良い」とは言い切れない世界なのですね

しずくの音、木の葉に当たる雨音、遠くの雷鳴だけが聞こえる...。
雨音のしない瓦屋根は、リリカルに雨も楽しめるでしょう

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