名誉教授、現場見学。

たかだい

2009年04月12日 09:24


昨日は、静岡市の「大岩の家」の施工監理をしてきました。

お客様との打ち合わせの前に、静岡大学名誉教授・外山智徳さんが
発明家の寺上さん、リフォームスタジオ・ホームケア代表・廣井さん
とともに、現場見学にいらっしゃいました。

実は、「大岩の家」では、床の構造(水平構面)として、寺上さんの考案した特許技術、
「落とし蓋工法」が採用されています。

2階・3階の耐力壁(構造上有効な壁)は、軸組を通じて、
基礎、そして地面へと力を伝えます。
その際に、大変重要な役割を果たすのが、床の剛性です。

しかし、在来工法などでは剛性が弱く、それを改善するために、
床の構造を高めるようになってきました。

「落とし蓋」は、国が品確法で定めた床倍率3倍という最高ランクより、
荷重係数では2倍以上、Pmax(最大荷重)で2倍の性能。

その方法は、梁に合板を落とし込むというだけで、現場での煩わしさがありません。
論理的であるにもかかわらず、非常に明快で、効果的なのです。


一通り建物の概要や工法のご説明をして、お帰りになる際に、
外山名誉教授の著書である「家族の絆をつくる家」にサインをしていただきました。

「絆(きずな)」というキーワードが、この本を出版されてから、
耳につくようになったといいます。

それだけ建築界に影響を与えた書籍なのだと、なるほど実感しました。





関連記事