設計者チェックと完了検査。

たかだい

2016年12月24日 11:11

今年は忙しすぎて、ブログアップが遅れております。
年の瀬間際まで確認申請だとか新規プランで、ありがたいことです。


さて、神宮寺の家、最後の追い込みで全ての箇所を点検して回ります。
直せるところは引き渡しまでに直し切る。というのが鉄則です。


とはいえ、施工中にできた傷やヒビなど、直すのが難しいものもあります。


特に材質の特性から、そうなってしまうもの。
これは致し方がないです。


ただ、幸なことに、この神宮寺の家では、自然素材を使って施工している割に、そうした箇所が少なかったです。
これは、大工のウデも良かったというのもあります。


なぜ、こんな話になるかというと、いい材料(本物)を使えば使うほど、こうしたことが起こりやすいのです。


逆に、ハウスメーカーさんがなぜ自然素材を使わないかというと、職人のウデに左右されること、さらにクレーム処理が大変な上、単価が高いから。


これを理解した上で、どういった家にしたいか自由に選択できる、地元工務店や建築士という選択があると思います。


また、物売りと同じように家を売ってるのがハウスメーカーさん。
中にはスペシャルなモデルハウス(売り物とはかけ離れた特注バージョン)にホイホイされることもあるかと思いますが、カシコイ施主さんが増えてきています。


設計事務所というのは一見、自信満々に仕事をしているように見えますが、意外と小心者で、自然素材がうまく行ってるかチェックする訳です。


お客さまに満足いただけるか、それだけが目標なのです。


そんな訳で、実は玄関脇の外壁はクラックが気になり、やり替えていただきました。

左官工事は大好きですが、こうした湿式工法は仕上がりが思うように行かない時があります。
しかし、それ以上に、良い味というか風格ができてくるものだと思います。

建物は、こうして完成度を増して行きます。
公的な完了検査も終えて、施主検査(お客さまと一緒に見て回る)を待つばかりです。

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