構造計算(家づくりその5)
構造計算は、家づくりで専門家まかせになる部分です。わが家は大丈夫なのか、不安に感じますよね。
不安に感じたら、建築士に聞くのが一番です。数字が何を意味するのか、それを聞くだけでも安心感につながると思います。
でも聞く前に、予備知識
木造*では、(1)壁量(壁の強さ×長さの合計)、(2)柱の接合金物、(3)壁のバランス、という構造計算があります。
(1)目標の数字に達するように計算すれば、あまり問題ないところです。
目標の数字は、以下の等級がわかりやすいと思います。
「等級1」は、建築基準法の1.00〜1.24倍の強さ。
「等級2」は、同1.25〜1.49倍。
「等級3」は、同1.50倍〜。
目標とする数字は、できれば「等級3」にしておく方が良いです。
ちなみに静岡県では、1.32倍〜でないといけません。
(2)上が決まれば、おのずと計算できます。
その通りに、金物を使用すれば問題ありません。
(3)
これ重要です!「計算のしかた」と「目標値」で、大きく性能が違ってきます。
計算のしかたは、「フォーブロック法」と「偏心率」。
前者は簡易計算ですので、必ず「偏心率」で計算してもらいましょう。
「偏心率」は、「建物の重心」と「建物の剛心」のずれを計算します。
0.3以下なら法的にはOKなのですが、できれば0.2以下にしたいところです。
この数字が大きいと、地震で建物がねじれて揺れるので、(1)の結果がいくら強くても危険なのです。
まさに、
バランスが大切なのです。
ちなみにウチでは、0.2以下をOKとしてますが、
0.1以下を目標にしています。
かなり厳しいですが、この方針を貫いています
*木造でも、規模や用途によって計算方法が変わってきます。
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