山梨〜伊豆の旅。2
10月4日、旅の2日目は、静岡県下全域の建築士会の若手メンバーで、
南伊豆の建築探訪と研修です。
10/3 浜松〜甲府・南アルプス市(甲府泊)
10/4 甲府〜松崎町〜伊豆長岡(伊豆長岡泊)
10/5 伊豆長岡〜伊豆高原〜静岡市〜浜松
甲府から朝霧高原を通り、西伊豆スカイラインをワインディング、
バス組に遅れること40分、岩科学校へ到着です。
明治13年竣工の日本では3番目に古い小学校です。
「伊豆の長八」という左官の名工が鏝絵に腕をふるった学校です。
その傑作が、この千羽鶴。
この後、こうした鏝絵を集めた、伊豆の長八美術館(設計:石山修武)へ移動。
バブル期に建てられた建築だったな、と記憶しています。
さて、今回の一番の目的となったのは、土蔵の新築現場を見ることでした。
松崎町でも70年ぶりとなる土蔵の新築です。
「松崎蔵つくり隊」代表の関さんから説明を受けることができました。
関さん自身は、左官職人です。
木材の刻みと組み方、竹小舞かき、窓や戸の話など、興味深いことばかりです。
そして、土蔵の目的は、やはり火災から家財を守ることだということが、
形態や細部にまで設計されていることがわかりました。
バス隊と別れ、駐車場でバイクの支度をしていると、
ガタイの良い職人さんから声をかけられました。
聞けば、木の刻みをやった大工だとのこと、さらに詳しい話を聞けました。
別れ際に、詳細のわかる矩計図(かなばかりず)まで貰ってしまいました。
2日目、南伊豆での収穫は、この矩計図と職人との出会いでした。
(つづく)
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