王道は漆喰。
左官仕上げにはいろいろありますが、古くから使われている漆喰(しっくい)は王道です。
何たってお城、さらに古くは、古墳にも使われています。
漆喰は施工直後から、空気中の二酸化炭素と徐々に化学反応を起こし、
少しずつ硬さを増していきます。
漆喰が何百年も耐えることができるのは、この特異な性質にあります。
また、不燃性から土蔵に使われてきたり、
内部が強いアルカリ性なので、カビにも強いです。
そして、漆喰には様々な仕上げ方があります。
最近、ボクが気になっているのが、「磨き」系。
「大津磨き」や「黒漆喰の本磨き」などです。
しかし、手間がかかるので、なかなか採用できません。
手間を少し抑え、かるく荒らして味わいをつくる手もあります。
写真は、ワラを蒔き、鏝(こて)で軽く押さえたもの。
鏝さばきの少しの差でも、感じ方は全く違うもの。
これが左官仕上げの楽しみでもあり、怖さでもあるのです。
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