こうじやさん。
今日は、安藤忠雄の講演会が浜松・グランドホテルを会場に開かれました。
安藤さんの講演を聴くのは、もう3回目ですが、今回は市民対象ということで、
どんなものか、大変楽しみでした。
でもホントいうと、その会場に行き着くまでと、帰り道、浜松の町中を
お散歩できたことが、より有意義でした。
この建物は、有楽街から西へ向かったところに位置する
「こうじや」さん。
以前は、西を向いて建てられていたといいますが、
戦時中の空襲で焼け、現在の位置に南向きに
昭和23年に建て替えられたといいます。
格子戸が美しいですね。
竣工して50年以上経っていますので、
文化財として、国の「指定」が出来る可能性があります。
こうした古い建物は、日本の文化として、
どのように残していくべきか、考える時代になってきました。
この点については、安藤さんも大阪の例を挙げていましたが、
浜松の市政として、考えていかなくてはならないと思います。
街の風景は、歴史、文化そのものであり、
こうしたものを生かせるかどうか。
成熟した文化では、「問われる時代」になります。
浜松市市長も、安藤節を聞いたと思います。
我々建築家も、どうなるか見守るだけでなく、
そうした隠れた文化を発見し、所見を現し、
地道に発信していきたいと思います。
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