2010年02月25日
腫瘍の結果、良性。

今日(2/24)は、先日の「手の手術」で摘出した腫瘍の検査結果が出ました。
結果は「良性」とのこと、安心しました。
この時期なので、「サクラサク」ではなく、「ウメサク」です。

さて、自分なりに、少し振り返ってみます。
興味のある人だけご覧ください。
とにかく、心底うれしい結果です。

昨年10月、朝起きると左手人差し指の付け根に痛みを感じました。
その時は、前夜、犬の散歩中にガツンと引っ張られたときに、
骨にヒビが入ったかと思っていました。
少し腫れてきても、そのうち治るだろうと放っていたのです。
2ヶ月が経っても腫れは引かず、それどころか大きくなっていました。
一緒に病院に行こうと言ってくれたのは、写真家の上田明さん。
かつて聖隷住吉の副院長だった中谷先生に、手を見せると、
「即刻、ハンドに行きなさい」と言われました。
「ハンド」というのは、マイクロサージェリーのできる「手の外科」です。
静岡県には、聖隷住吉にしかないそうです。
紹介状を書いてもらい、聖隷に行ったのは12月下旬。
MRIの予約を取り、はじめてのMRIを受けたのが1月中旬。
その検査結果から、腫瘍専門家の井上先生へと回りました。
整形外科部長の井上先生は、ボクの地元・新潟で活躍されたそうです。
すぐに、やはり新潟ご出身で、整形外科顧問の斎藤先生と相談するから、
少し待つように、と対応してくださいました。
予約なしで診察してくださった斎藤先生は、最悪の結果も想定し、
悪性の場合についての治療方法の説明と、「生検」の手術日を2日後に決定。
生検とは、腫瘍の一部から細胞を取り出し、顕微鏡で検査をすることです。
非常に急速に発達していることから、悪性の可能性が高いといいます。
その日は、念のため肺に転移してないかとレントゲン検査へ。
レントゲン室に入り、不安に思っていたところ、技師の方が、
「建築家のタカハシさんですよね」と声を掛けてくださいました。
驚いたことに、以前設計したモデルハウスに、その後入居された方なのです。
毎年、年賀状をいただいているお礼をつたえ、またメールしますとのことに。
自宅へ帰って、嫁さんに最悪の場合もあると説明。
悪性の場合は、左手の人差し指を、1本なくすことになると...。
転移していた場合については、口に出せませんでした。
子どもたちと遊びながら、成長を見ることができのだろうか...。
涙があふれてきました。
生検の手術を受けたのが、1月下旬。
途中グロッキーになり、全身麻酔に。
意識が遠のく前に、肺の結果を聞かなくてはと、斎藤先生に。
「キレイなもの。大丈夫」とのことで一安心。
目覚めると、手術は終わっていましたが、まだ手術台の上です。
ストレッチャーへ移る瞬間と、天井が動いている記憶。
人生初のストレッチャーです。
全身麻酔が覚めるまで、手術室のリカバリールーム。
リカバリールームから、今度は人生初の車いすに乗りました。
5日後の「生検の結果」まで、非常に長く感じました。
睡眠も、浅かったようです。
「生検の結果」の当日、待合室で「良性、良性、良性」と祈っていました。
診察室に入ると、斎藤先生から「悪性の可能性が少ない。よかったね」と。
しかし、腫瘍そのものをとって、もう一度生検を行うとのこと。
それで、最終の結果となるとのこと。
摘出手術の日程が、仕事の関係で2月15日に決まりました。
ボクの誕生日の前日です。
朝9時、病院へ。9時半から手術でした。
摘出手術もやはり、グロッキーに。
全身麻酔の効きつつある中、「みなさん、よろしくお願いします」と言葉を残しました。
斎藤先生から、腫瘍が腱鞘にこびりついて剥がせない場合、それごと取り除く。
腱鞘がないと腱が浮いてしまうので、手首から移植手術も同時に行う。
リハビリも大変になるから頑張らなければならないし、
手術も非常に難しく、大変細かで、長時間にわたる。と聞いていたからです。
局所麻酔の量も、全身麻酔の量も、前回とは比べものになりません。
意識が戻ったのは、午後2時頃。
起き上がろうとしても、フラフラでした。
リカバリールームで少し休み、またも、車いすです。
注射室でも、ベットに横になりました。
腋(わき)の下からのブロック(局所麻酔)ですので、
腕が死んだようにぶら下がっています。
手首から腱を移植した様子がなかったようで、
良かったと安心しました。
2日後、斎藤先生から摘出した腫瘍の画像を見せていただきました。
「今日から早速、リハビリだ!」という言葉を聞いて、
「よし、午後から仕事復帰だ」と力が沸いてきました。
そして今日。生検結果がわかり、完全復帰です。
一度は、なくす覚悟をした、この「いのち」。
それが、まだ身体の中にあると思うと、なんだか熱いものを感じます。
そして、この「いのち」を、世の中のために使おうと思いました。
その時は、前夜、犬の散歩中にガツンと引っ張られたときに、
骨にヒビが入ったかと思っていました。
少し腫れてきても、そのうち治るだろうと放っていたのです。
2ヶ月が経っても腫れは引かず、それどころか大きくなっていました。
一緒に病院に行こうと言ってくれたのは、写真家の上田明さん。
かつて聖隷住吉の副院長だった中谷先生に、手を見せると、
「即刻、ハンドに行きなさい」と言われました。
「ハンド」というのは、マイクロサージェリーのできる「手の外科」です。
静岡県には、聖隷住吉にしかないそうです。
紹介状を書いてもらい、聖隷に行ったのは12月下旬。
MRIの予約を取り、はじめてのMRIを受けたのが1月中旬。
その検査結果から、腫瘍専門家の井上先生へと回りました。
整形外科部長の井上先生は、ボクの地元・新潟で活躍されたそうです。
すぐに、やはり新潟ご出身で、整形外科顧問の斎藤先生と相談するから、
少し待つように、と対応してくださいました。
予約なしで診察してくださった斎藤先生は、最悪の結果も想定し、
悪性の場合についての治療方法の説明と、「生検」の手術日を2日後に決定。
生検とは、腫瘍の一部から細胞を取り出し、顕微鏡で検査をすることです。
非常に急速に発達していることから、悪性の可能性が高いといいます。
その日は、念のため肺に転移してないかとレントゲン検査へ。
レントゲン室に入り、不安に思っていたところ、技師の方が、
「建築家のタカハシさんですよね」と声を掛けてくださいました。
驚いたことに、以前設計したモデルハウスに、その後入居された方なのです。
毎年、年賀状をいただいているお礼をつたえ、またメールしますとのことに。
自宅へ帰って、嫁さんに最悪の場合もあると説明。
悪性の場合は、左手の人差し指を、1本なくすことになると...。
転移していた場合については、口に出せませんでした。
子どもたちと遊びながら、成長を見ることができのだろうか...。
涙があふれてきました。
生検の手術を受けたのが、1月下旬。
途中グロッキーになり、全身麻酔に。
意識が遠のく前に、肺の結果を聞かなくてはと、斎藤先生に。
「キレイなもの。大丈夫」とのことで一安心。
目覚めると、手術は終わっていましたが、まだ手術台の上です。
ストレッチャーへ移る瞬間と、天井が動いている記憶。
人生初のストレッチャーです。
全身麻酔が覚めるまで、手術室のリカバリールーム。
リカバリールームから、今度は人生初の車いすに乗りました。
5日後の「生検の結果」まで、非常に長く感じました。
睡眠も、浅かったようです。
「生検の結果」の当日、待合室で「良性、良性、良性」と祈っていました。
診察室に入ると、斎藤先生から「悪性の可能性が少ない。よかったね」と。
しかし、腫瘍そのものをとって、もう一度生検を行うとのこと。
それで、最終の結果となるとのこと。
摘出手術の日程が、仕事の関係で2月15日に決まりました。
ボクの誕生日の前日です。
朝9時、病院へ。9時半から手術でした。
摘出手術もやはり、グロッキーに。
全身麻酔の効きつつある中、「みなさん、よろしくお願いします」と言葉を残しました。
斎藤先生から、腫瘍が腱鞘にこびりついて剥がせない場合、それごと取り除く。
腱鞘がないと腱が浮いてしまうので、手首から移植手術も同時に行う。
リハビリも大変になるから頑張らなければならないし、
手術も非常に難しく、大変細かで、長時間にわたる。と聞いていたからです。
局所麻酔の量も、全身麻酔の量も、前回とは比べものになりません。
意識が戻ったのは、午後2時頃。
起き上がろうとしても、フラフラでした。
リカバリールームで少し休み、またも、車いすです。
注射室でも、ベットに横になりました。
腋(わき)の下からのブロック(局所麻酔)ですので、
腕が死んだようにぶら下がっています。
手首から腱を移植した様子がなかったようで、
良かったと安心しました。
2日後、斎藤先生から摘出した腫瘍の画像を見せていただきました。
「今日から早速、リハビリだ!」という言葉を聞いて、
「よし、午後から仕事復帰だ」と力が沸いてきました。
そして今日。生検結果がわかり、完全復帰です。
一度は、なくす覚悟をした、この「いのち」。
それが、まだ身体の中にあると思うと、なんだか熱いものを感じます。
そして、この「いのち」を、世の中のために使おうと思いました。
Posted by たかだい at 00:26│Comments(13)
│手の手術
この記事へのコメント
本当によかったです。
あぁ。なんだか読んでいて私も泣けてきました。
誰の命もいつどこでどんなふうになるのか分かりませんが、
私も今ある命を大切にしたい♪って思いました。
たかだいさんは生かされたんですね。
とにかく本当によかった。
早く一緒に乾杯がしたいです。
これからも沢山乾杯をかわしましょうね。
あぁ。なんだか読んでいて私も泣けてきました。
誰の命もいつどこでどんなふうになるのか分かりませんが、
私も今ある命を大切にしたい♪って思いました。
たかだいさんは生かされたんですね。
とにかく本当によかった。
早く一緒に乾杯がしたいです。
これからも沢山乾杯をかわしましょうね。
Posted by かっちん at 2010年02月25日 08:29
何、なに、手術って!?
聞いてないよ!
ま、でもひとまず安心しました。
先日、お父さんのブログを見てて、「あぁ、色々やってんなぁ~」って思っていましたが、息子がこんなことになっているとは思いもしなかったよ。
健康診断とか人間ドックとか、ちゃんと受けような・・・お互い。
聞いてないよ!
ま、でもひとまず安心しました。
先日、お父さんのブログを見てて、「あぁ、色々やってんなぁ~」って思っていましたが、息子がこんなことになっているとは思いもしなかったよ。
健康診断とか人間ドックとか、ちゃんと受けような・・・お互い。
Posted by 平賀ジャパンのスバル at 2010年02月25日 12:52
たかだいさんへ
こんにちは
大変だったことと思います。
最後まで読んで、ホッとしました。
本当によかったです。
日曜!宜しくお願い致します。
こんにちは
大変だったことと思います。
最後まで読んで、ホッとしました。
本当によかったです。
日曜!宜しくお願い致します。
Posted by sweetkana♪
at 2010年02月25日 16:01

たかだいさん、今日はお会いした時に手のことをお聞きしようと思いましたが、なぜか聞けませんでしたが、このブログを先に拝見していればと後悔しています。
とても大変な経験をされましたね。
大事に至らなくて本当によかったですね。
やっぱりリハビリは「蒸気機関車」ですよね^^!
とても大変な経験をされましたね。
大事に至らなくて本当によかったですね。
やっぱりリハビリは「蒸気機関車」ですよね^^!
Posted by norinori♪ at 2010年02月25日 16:50
何はともあれ良かったですね。
ボクは楽観主義なので大丈夫だろうと思っていましたよ。
これで心置きなくお酒も飲めますか!(笑)
また行きましょう!
ボクは楽観主義なので大丈夫だろうと思っていましたよ。
これで心置きなくお酒も飲めますか!(笑)
また行きましょう!
Posted by Bun at 2010年02月25日 23:04
良かったです。ホントに。
さあ、酒、酒♪
さあ、酒、酒♪
Posted by お店番 at 2010年02月26日 11:37
かっちんさん
コメントありがとうございます。
今回の一件で、健康や家族を深く意識することになりました。
すこし手相も変わるので、人生も、人生感も、変わるのかもしれませんね。^^
ではまた乾杯しましょう。
コメントありがとうございます。
今回の一件で、健康や家族を深く意識することになりました。
すこし手相も変わるので、人生も、人生感も、変わるのかもしれませんね。^^
ではまた乾杯しましょう。
Posted by たかだい
at 2010年02月27日 12:02

平賀ジャパンのスバルさん
お久しぶりです。
まあ、お互い同級生ですから、健康には留意する時期になったと言うことでしょうか。
健康診断は、マメにしておいた方が良いですね。
体質改善もはじめました。
そして落ち着いたら、保健として自転車も復活させたいと考えています。
ではでは。
お久しぶりです。
まあ、お互い同級生ですから、健康には留意する時期になったと言うことでしょうか。
健康診断は、マメにしておいた方が良いですね。
体質改善もはじめました。
そして落ち着いたら、保健として自転車も復活させたいと考えています。
ではでは。
Posted by たかだい
at 2010年02月27日 12:06

sweetkana♪さん
ご心配をおかけしました。
sweetkana♪さんとは、縁があって良かったです。
今後も、いろんなことを交換しあいたいと思っています。
まずは、日曜日(もう明日ですね)。
よろしくお願いいたします。^^
ご心配をおかけしました。
sweetkana♪さんとは、縁があって良かったです。
今後も、いろんなことを交換しあいたいと思っています。
まずは、日曜日(もう明日ですね)。
よろしくお願いいたします。^^
Posted by たかだい
at 2010年02月27日 12:09

norinori♪さん
またバッタリお会いできて良かったです。
いろんなお話もでき、楽しかったですね。
それに旦那様にもお目にかかれて、とても嬉しかったです。
「蒸気機関車」は、かなりヘビーですが、
リハビリにはもってこいかもしれません。^^;
またバッタリお会いできて良かったです。
いろんなお話もでき、楽しかったですね。
それに旦那様にもお目にかかれて、とても嬉しかったです。
「蒸気機関車」は、かなりヘビーですが、
リハビリにはもってこいかもしれません。^^;
Posted by たかだい
at 2010年02月27日 12:12

Bunさん
ボクの母からも、「病は気から」という言葉を掛けられました。
嫁さんからは、「指くらいなくしても仕方ない」と言われました。
指よりいのち、ということでしょうか。
ともかく、よかった。
それに尽きますね。
ボクの母からも、「病は気から」という言葉を掛けられました。
嫁さんからは、「指くらいなくしても仕方ない」と言われました。
指よりいのち、ということでしょうか。
ともかく、よかった。
それに尽きますね。
Posted by たかだい
at 2010年02月27日 12:20

お店番さん
ありがとうございます。
またやりますか。^^
ありがとうございます。
またやりますか。^^
Posted by たかだい
at 2010年02月27日 12:22

みなさま
コメントいただいたみなさまだけでなく、
様々な方からご心配いただき、ありがとうございました。
親友からは、ブログを見るなり電話をいただき、
「ばかやろー」と言われたのが印象的でした。
みなさんとの関わりの中で、自分がいることを再認識しました。
ありがとうございます。
コメントいただいたみなさまだけでなく、
様々な方からご心配いただき、ありがとうございました。
親友からは、ブログを見るなり電話をいただき、
「ばかやろー」と言われたのが印象的でした。
みなさんとの関わりの中で、自分がいることを再認識しました。
ありがとうございます。
Posted by たかだい
at 2010年02月27日 12:28
