2006年10月26日
地盤調査2(家づくりその7)

地盤調査の第2弾です。
なんで2回も?それは、次へのステップ「地盤改良」のためです。
1回目のスウェーデン式では、全てのポイントで地盤が10m以上の深さまで「ゆるい」ということがわかり、地盤改良することになりました。
通常で行けば、杭を支持層(固い地盤)に達するまで打たなくてはいけません。
これには、かなりコストがかかります。
また、そのためには「標準貫入試験」という地盤調査を再度行います。
さて「Tさんの家」は、借地に建てる家です。
退去時に杭を撤去することを踏まえると、杭は打てません。
撤去するだけで、大変な金額になるからです。
そこで、「浮き基礎工法」を選択しました。
その名の通り、基礎を浮かせるという工法です。
新宿副都心に立ち並ぶ高層ビル群でも、この方式を採用しているのです。
あれだけの荷重が、沈まないようにするわけですから、住宅など軽いものです

この工法は、地盤改良だけでなく、他にもメリットがあります。
・杭より少しコストが安い
・幹線道路や線路などからの振動を抑える
・微弱な地震からでも免震できる
こうした性能を十分発揮できるように、その地盤の密度を正確に測る必要があるのです。
それで、今回の地盤調査「表面波探査法」です。
右側の起震機で振動を起こし、真ん中と左のセンサーに伝わる時間差を測るもの。
周波数を変え、深さ10mから表土まで計測できるのです。
ハイテクですね〜

さて、「浮き基礎工法」ってどうやって浮かせるの?
それはまた、施工するときにご紹介します
