2009年06月07日
窓と天井高さ。

昨日は、静岡市「大岩の家」の現場監理でした。

天井の下地となるプラスターボードが張られ、
部屋の雰囲気が分かるようになってきました。
子世帯(2世帯住宅の)の主寝室の天井高さは、2.1m。
ひっそりと落ち着けるようにしています。
光を効果的に取り入れたいので、小窓は天井いっぱいにつけたり、
天窓も含め、立体のコーナーに配置しています。
下屋の屋根勾配もあって、いい部屋になりそうです。

親世帯のリビングの天井高さは2.6m。
こちらは、ちょっと高めの天井高さ。
窓上の小壁と天井が、陰になります。
隅が暗いと狭さを感じるので、このままではNGです。
窓外の軒天を窓上いっぱいの高さで張り、
デッキを窓下いっぱいで張ります。
その部分が、南側の強い光を上手に反射して、
柔らかな光を入れようと考えています。
また、壁際に寄せた窓は、正面の壁を明るく、
部屋の広さを引き延ばしてくれます。

親世帯の寝室の天井高さは、2.25m。
部屋の大きさからすると、ちょうど良い高さです。
正面の窓は、やはり天井いっぱいにあげて、
光を引き入れます。
道路を隔てた向かいの公園の、緑を借景に。
ベッドに寝転んで、雲の動きを楽しめると思います。

しかし、見たくない通行人や車は、
腰壁が上手にカットしてくれます。

さて、天井に入る光は、散乱光や反射光です。
その反射光が、日々の感動を生んでくれるのですが、
これもまた、住まい手との秘密です。
