2007年03月12日
古民家から学ぶ。

古民家が、なぜに良いかと言えば、梁・柱の大径木や、今ではとても高価で使えない広葉樹などの材料の点と、古き良さを感じることなのかと思います。
しかし、ブームの中で、古民家の本質を理解されないまま購入し、廃れてしまうケースもあると聞きます。
ボクも民家から学ぶことはないかと方々歩きました。
そのなかで、民家にのこる住まい手の「こころ」を感じたのでした。
民家の家主は、その家を何世代にわたっても受け継いでいけるように、精一杯の財で建てたのです。家族の変化にも、柔軟に対応できるような、フレキシブルな間取りでした。
そして、そのメンテナンスも怠りませんでした。床や柱がピカピカと輝いているのが、その証です。粗末な中に「美しさ」が隠れていたのです。
今、新築の家に欠けていたものが、全てここにあるのです。
家は使い捨ての商品ではありません。
磨き上げて大切に使う、立派な財産なのです。
時間経過で古さを感じさせないのは、単に自然素材を使えばよいのではないのです。
やはり住まい手が、住みながら磨くこと(メンテナンス)を楽しむことだと思います。
でも、どうすればいいのか、メンテナンスなんてできるか心配ですよね。
自然素材の家に住みたいと思っている方は、施工に参加することをオススメします。
家ができあがる経過がわかれば、メンテナンスもできるようになるんです。
難しいところは、大工さんに任せて、やれるところは自分たちでやりましょう。
副産物ですが、住まい手が施工に参加するってことは、コストダウンの実利もあります。
メンテナンスを知り、自分たちで作れば、大切に暮らすことができます。家も長持ちします。
子供たちにとっても、もちろん大人も、良い経験になるでしょう。
古民家からスタイルでなく、古民家での暮らし方を学びたいですね。
Posted by たかだい at 22:14│Comments(0)
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