2006年10月04日

HITO+KENの由来。

HITO+KENの由来。
ウチの屋号「高橋貴大 人・建築 設計所」の由来をよく聞かれます。
いつも上手く説明ができないのですが、こんなことがあったんです。

前職場での出張の時のこと。
とある工務店さんのお嬢さんに、住宅設計をレクチャーすることになりました。
社長は親父さん、事務は奥さん、設計は娘さんという典型的な家族経営です。

一通り仕事を終えると、親父さんがおもむろに「いい共同浴場がある」と、一緒に銭湯へ行くことになりました。
何とも素朴な昭和の良い時代を感じさせる建物と、お湯のあたりがとてもいい温泉でした。
しかし、ほとんど初めて会ったのに、裸同士のつきあいです。

風呂から上がると「じゃあ、夕飯でも」と家族団らんの中での食事。
さらに私はお言葉に甘え、モデルハウスで一泊して帰ってきました。

仕事上のお付き合いとは違う、その懐の深さに強く感銘し、私の人生観はこの一件で大きく変わったような気がします。

設計するにあたって、先に「人」があり、はじめて「建築」になる。
それを学んだ気がします。


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Posted by たかだい at 23:59│Comments(4)
この記事へのコメント
素晴らしい話ですね。
「感性」とは、相手を思いやる気持ちと思っています。それを感じます。
同じ「香りを発している」人は周りに多いのです。私も出向で落ち込んでいた後、多くの人に出会いました。自分が同じ「香り」を受け取る準備ができたとき、一気に繋がるのです。もう少し早く気づけばと思いましたが、人生あと30年あるのですからまだ間に合うとも思っています。
たかだいさんのように、若くしてそれを感じることができたのは、周囲に多くの素晴らしい人がいたからだと思います。
Posted by 元ベーシスト at 2006年10月05日 07:37
な~るほどねぇ!
Posted by たつぞう at 2006年10月05日 13:17
元ベーシストさん
ありがとうございます。
前職の10年間に巡り会った縁で、仕事の方も繋がっています。数多くの人と出会い、その人たちの個性と触れ合うことで感化され、成長することができたと思います。
まだまだ学ぶことは多くありますが、これからの10年は、次に続く世代へと受け継いでいけるように力を蓄えていきたいと考えています。
そして、いつの日か、この気持ちと同じものを感じてもらえるような存在となりたいと思っています。
「建築」を残すだけでなく、「人」を残せるようにというのが、これからのテーマです。
Posted by たかだい at 2006年10月05日 14:28
たつぞうさん
はい。これが由来の出来事です。
ボクができる仕事は、年間で5軒くらいが精々です。
設計でも、何でも、情報を囲うことなく発信して参ります。
ピンとくることがありましたら、是非ご賛同願います。
Posted by たかだい at 2006年10月05日 14:38
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HITO+KENの由来。
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