2011年08月29日
見学ツアー 山梨〜長野。

山梨県北杜市長坂町に位置して、南西に甲斐駒ケ岳、
北には八ヶ岳という、すばらしい眺望に恵まれています。
屋根には、太陽熱を床暖房や給湯に使える「ソーラーれん」が
搭載されています。


玄関からリビングへと抜けると、正面に「甲斐駒」のために
解放された窓があります。
見学当日は、残念ながら雲がかかっていましたが、
その裾野を見るだけで、雄大さが想像できました。
緩やかに広がる棚田越しに山々が広がるすばらしい立地。
施主は、すでに子どもたちが独立し、終の住処としてこの地を
選んだのだとか。

そのため、1階のみで生活が完結出来るようになっています。

2階には、ゲストルームと納戸があります。
この階段室まわりの吹き抜けを中心として、
コンパクトな動線計画がなされています。
この階段や枠回り、建具の納まりがすばらしい。
小澤さんらしいディティールです。


階段を上がって、ピクチャーウインドー。
これも「甲斐駒」へと向いています。
2階もコンパクトにつながって、うまい具合に
納戸が出来ています。
小澤さんは、プランも上手いですね。


さて、お昼は見学会場の近くのカレーランチ。
実はここも、建築探訪です。

人・建築設計所を開設したばかりの頃、小澤さんからの依頼で、
基本設計をした「もみの木食堂」です。
帝国ホテルの料理長だった施主が、リタイアしたあと
週末のランチ〜ティータイムだけオープンするという小さなレストラン。
何を食べても、とてもおいしいので、口コミで有名に。
ご夫婦二人でまかなえる範囲ということで、席数は少ないです。
そんなわけで、時間によっては、かなり待ちます。
ボクらも30-40分くらい待ちましたが、その甲斐ありました!


さて、浜松の建築士たちが来るということで、
特別に、「特別な家」を見せていただきました。


建築家の野沢正光さんが設計し、
小澤建築工房さんが施工した
「信濃境の週末住宅」です。

外観から異彩を放っていた、のぼり梁。
このような木組みで、屋根構造をつくっていたのでした。


1階をRC造として、キャンチレバー(片持ち梁)として跳ね出し、
その上に木造が載っかっています。

キャンチ部分は、バルコニーとなっています。
軒天のリズム、軒先も深いので、いい空間となっています。

キッチンからダイニング越しにバルコニー。
外観写真のように、連動した雨戸を引き出すと...。

いいんですよ〜。

スリットから漏れる光が、すばらしいですね。
名残惜しかったのですが、今回の建築探訪はこれまでの「予定」でした。
「さて、甲府でおいしいもの食べて帰ろう!」と言っていたのですが、
お目当てのお店は、夜8時までいっぱいで入れないそうで...。

まさかの建築探訪「番外編」が待ってました。^^

浜松までお腹をすかせて戻ってきて、「豚丸」で反省会。
実は、今回同行したメンバーが設計したという店舗。
おいしいものを目の前に、反省できたかどうかは内緒です。

Posted by たかだい at 12:10│Comments(2)
│建物探訪
この記事へのコメント
山梨建築探訪、素敵ですね~!!
終の棲家で暖炉があるお家!!
緑の時期も素敵ですが、雪景色もきれいでしょうね~!!
こんな風に優雅に暮らせたら最高ですね(笑)
週末の家の天井もびっくりです!!
これは難しい工法なんでしょうか??なんか不思議な感じがします。
二邸ともとっても贅沢な空間ですね~。
しめの豚丸(笑) 私も大好きなお店ですっ♪ おいしいですよねー
おおーー!!お仲間さんの設計ですかっ!
終の棲家で暖炉があるお家!!
緑の時期も素敵ですが、雪景色もきれいでしょうね~!!
こんな風に優雅に暮らせたら最高ですね(笑)
週末の家の天井もびっくりです!!
これは難しい工法なんでしょうか??なんか不思議な感じがします。
二邸ともとっても贅沢な空間ですね~。
しめの豚丸(笑) 私も大好きなお店ですっ♪ おいしいですよねー
おおーー!!お仲間さんの設計ですかっ!
Posted by akicom
at 2011年08月29日 13:02

akicomさん
こんにちは。
終の住処の依頼、徐々に増えているようです。
薪ストーブ、スローライフにぴったりですね。
この八ヶ岳周辺の地域は、多くの家で薪が積んであります。
そういうIターンや週末住宅を受け入れる地域なんですね。
それと、2件目の天井は、特別な工法です。
構造家の稲山さんが、構造解析されているそうです。
「いわむらかずお絵本の丘美術館」や「バンビバイリンガル幼児園」も、
野沢さんと稲山さんコンビです。
そうそう、おいしい反省会。
「豚丸」ご存知でしたか〜。
こういう建築士の横のつながり、大切なんです。
日本建築の歴史の流れの中にあることを意識することも出来て、
力が湧いてくるんですよ。^^
こんにちは。
終の住処の依頼、徐々に増えているようです。
薪ストーブ、スローライフにぴったりですね。
この八ヶ岳周辺の地域は、多くの家で薪が積んであります。
そういうIターンや週末住宅を受け入れる地域なんですね。
それと、2件目の天井は、特別な工法です。
構造家の稲山さんが、構造解析されているそうです。
「いわむらかずお絵本の丘美術館」や「バンビバイリンガル幼児園」も、
野沢さんと稲山さんコンビです。
そうそう、おいしい反省会。
「豚丸」ご存知でしたか〜。
こういう建築士の横のつながり、大切なんです。
日本建築の歴史の流れの中にあることを意識することも出来て、
力が湧いてくるんですよ。^^
Posted by たかだい
at 2011年08月29日 13:44

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