2009年07月05日
こうじやさん。

今日は、安藤忠雄の講演会が浜松・グランドホテルを会場に開かれました。
安藤さんの講演を聴くのは、もう3回目ですが、今回は市民対象ということで、
どんなものか、大変楽しみでした。
でもホントいうと、その会場に行き着くまでと、帰り道、浜松の町中を
お散歩できたことが、より有意義でした。
この建物は、有楽街から西へ向かったところに位置する
「こうじや」さん。

以前は、西を向いて建てられていたといいますが、
戦時中の空襲で焼け、現在の位置に南向きに
昭和23年に建て替えられたといいます。
格子戸が美しいですね。

竣工して50年以上経っていますので、
文化財として、国の「指定」が出来る可能性があります。
こうした古い建物は、日本の文化として、
どのように残していくべきか、考える時代になってきました。
この点については、安藤さんも大阪の例を挙げていましたが、
浜松の市政として、考えていかなくてはならないと思います。

街の風景は、歴史、文化そのものであり、
こうしたものを生かせるかどうか。
成熟した文化では、「問われる時代」になります。
浜松市市長も、安藤節を聞いたと思います。
我々建築家も、どうなるか見守るだけでなく、
そうした隠れた文化を発見し、所見を現し、
地道に発信していきたいと思います。

Posted by たかだい at 00:54│Comments(0)
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