2007年07月24日
震災の現地から3。
新潟県長岡市小国町の父より、新潟中越沖地震のレポートが届きました。
中心は原酒造




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ニュースで見る光景ですが、改めて自分の知っている所だということが理解でき、
怖さと悲しさを覚えます。
さて、今回の倒壊の要因は、あらゆる情報から以下の3点ということが解りました。
1.地盤が緩い(弱い)、もしくは液状化を起こしたこと
2.間口一杯に入り口を設け、耐力壁が極端に少なく、バランスが悪かったこと
3.昭和56年5月31日の建築基準法改正前の建物だったこと
地震のリスクを考える上で、この3点をチェックしてみてください。
また、これから住まいを考えている方は、1.と2.に着目してください。
中越沖地震発生から1週間、中学時代の恩師宅が心配で、今日(23日)様子を見に行ってきました。市内は復興作業で渋滞が予想されるので、国道8号枇杷島交差点付近から歩いて西本町に向かいました。途中新橋当たりから完全につぶれた住宅が見え始め、「越の誉」の原酒造付近に被災住宅が集中していました。
中心は原酒造
地図から見ると、この辺はかつて「鵜川」が流れていましたが、河川改修でショートカット。埋め立てた跡と思われます。
明蔵寺信号を右に曲がると駅前の盛来軒に通じる道路で、信号から100mほど行った左側が恩師の住宅。幸い目立った被害は外見上見えなく、安心しました。それでも奥さんは心配で、部屋を見てほしいと案内してくださいました。わたしも、かつては木造住宅耐震診断の有資格者だったので、柱の傾きや筋交いの様子、梁の様子、基礎の破壊等詳しく見ましたが、問題ないと言っておきました。
調査済みの張り紙がありましたが、それだけでは半信半疑だったようです。私の一言でほっとしたようです。代表的な被災の様子、添付します。柏崎4(以下の写真)は原酒造の被災状況です。

なお、ここでの状況報告は枇杷島-新橋-西本町の入り口までのごく一部を紹介しただけですし、もっと撮影してありますが代表的な被災状況を送ります。東本町や新花町方面など、もっとひどい状況と思われますが、とりあえず取材はこれくらいにしておこうかと思います。機会があったらまた知らせます。



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ニュースで見る光景ですが、改めて自分の知っている所だということが理解でき、
怖さと悲しさを覚えます。
さて、今回の倒壊の要因は、あらゆる情報から以下の3点ということが解りました。
1.地盤が緩い(弱い)、もしくは液状化を起こしたこと
2.間口一杯に入り口を設け、耐力壁が極端に少なく、バランスが悪かったこと
3.昭和56年5月31日の建築基準法改正前の建物だったこと
地震のリスクを考える上で、この3点をチェックしてみてください。
また、これから住まいを考えている方は、1.と2.に着目してください。
Posted by たかだい at 17:55│Comments(4)
│中越沖地震
この記事へのコメント
新潟のご実家からの報告メールはどれも深刻さが分かり、大変な状態に胸がいたみます。ご両親さまもお疲れではないでしょうか。お体お大事になさってくださいませ!
たかだいさんも、恩師の先生が亡くなられたとのことで、本当にショックですね。偉大な先生だったのだなあと思いながらブログ読ませていただきました。
今日の写真、家の被害がよく分かりました。浜松で地震が起きたら・・・、そう叫ばれ始めたのが私が高校生の頃ですから、ほんとにだいぶたってしまいました。今回、古いお宅の重い屋根がドスンと家全体を押しつぶした写真の数々を見て、我が家の母屋もこうなるのか・・・と怖くなりました。建て替え以外に解決策がないものか、ほんとに家族は悩んでいます。中野町は液状化も起きるところですよね。どうなってしまうのでしょう?
たかだいさんも、恩師の先生が亡くなられたとのことで、本当にショックですね。偉大な先生だったのだなあと思いながらブログ読ませていただきました。
今日の写真、家の被害がよく分かりました。浜松で地震が起きたら・・・、そう叫ばれ始めたのが私が高校生の頃ですから、ほんとにだいぶたってしまいました。今回、古いお宅の重い屋根がドスンと家全体を押しつぶした写真の数々を見て、我が家の母屋もこうなるのか・・・と怖くなりました。建て替え以外に解決策がないものか、ほんとに家族は悩んでいます。中野町は液状化も起きるところですよね。どうなってしまうのでしょう?
Posted by TOM at 2007年07月24日 20:58
TOMさん
コメントありがとうございます。実家は難を逃れたようで、安心していますが、やはり柏崎の状況は心が痛みます。
焔魔(えんま)堂という柏崎のシンボル的なお堂の唐破風(お堂正面の軒)が、倒壊した写真をネットで見ました。柏崎ではこのお堂の縁日が大変賑やかに開かれ、ボク等は露店が何キロにもわたって建ち並ぶのが、楽しみで仕方なかったのです。そんな思い出もありますから、なおさらショックでした。
さて、浜松で地震が起きたら、やはり被害は大変なことになると思います。倒壊0(ゼロ)を呼びかけていても、長い間「地震が来る」と聞き過ぎて、少し麻痺しているのかも知れません。ちなみに今回、ごけいさんからのメールによれば、柏崎市の倒壊住宅は900戸だそうです。人的な被害がその割に少なかったと思います。
ご自宅については、まずは新耐震基準くらいの壁量があるか確認することと、耐力壁の配置のバランス。そして、やはり耐震補強を実施することです。中野町はお年寄りの話を聞くと、液状化がおこる可能性が十分あります。1944年の地震で、地面から水が噴き上げたということですから、間違いないでしょう。液状化の対策は、大変にお金がかかることです。そこまでしても、どうなるかは地震が起きてみないと解りません。経済性の問題から100年に1度の大地震の対策することは、正直言うとやり過ぎなのかも知れません。まずは生命の安全を優先し、倒壊しないような構造、そして、震災後は簡単な修繕で済むというのが、ベターなのかも知れません。
それと、瓦屋根だから危険かというと、そういうことではありません。その重さを支える構造になっているわけですから、しっかりとしたものだと思います。それよりも、家の傷み具合を含めて、専門的にチェックすることの方が大切だと思います。
コメントありがとうございます。実家は難を逃れたようで、安心していますが、やはり柏崎の状況は心が痛みます。
焔魔(えんま)堂という柏崎のシンボル的なお堂の唐破風(お堂正面の軒)が、倒壊した写真をネットで見ました。柏崎ではこのお堂の縁日が大変賑やかに開かれ、ボク等は露店が何キロにもわたって建ち並ぶのが、楽しみで仕方なかったのです。そんな思い出もありますから、なおさらショックでした。
さて、浜松で地震が起きたら、やはり被害は大変なことになると思います。倒壊0(ゼロ)を呼びかけていても、長い間「地震が来る」と聞き過ぎて、少し麻痺しているのかも知れません。ちなみに今回、ごけいさんからのメールによれば、柏崎市の倒壊住宅は900戸だそうです。人的な被害がその割に少なかったと思います。
ご自宅については、まずは新耐震基準くらいの壁量があるか確認することと、耐力壁の配置のバランス。そして、やはり耐震補強を実施することです。中野町はお年寄りの話を聞くと、液状化がおこる可能性が十分あります。1944年の地震で、地面から水が噴き上げたということですから、間違いないでしょう。液状化の対策は、大変にお金がかかることです。そこまでしても、どうなるかは地震が起きてみないと解りません。経済性の問題から100年に1度の大地震の対策することは、正直言うとやり過ぎなのかも知れません。まずは生命の安全を優先し、倒壊しないような構造、そして、震災後は簡単な修繕で済むというのが、ベターなのかも知れません。
それと、瓦屋根だから危険かというと、そういうことではありません。その重さを支える構造になっているわけですから、しっかりとしたものだと思います。それよりも、家の傷み具合を含めて、専門的にチェックすることの方が大切だと思います。
Posted by たかだい at 2007年07月24日 22:38
ありがとうございます。命を守ることを第一に考えていきたいと思います。こういうことこそ、家族でじっくり話し合わなければいけませんね。しかし、昔、娘が生まれ、息子が生まれた頃、この子達が立って自分で逃げられるようになるまでお願いだから地震来ないで!と思っていましたが、彼らも家を離れる年齢になり、今度は姪っ子たちが生まれ・・・、浜松はずっとずっと地震が起きると言われ続けているだけに、この長い年月、どんどん大きくなる爆弾を身中に抱えている感じです。
ところで、今週末は中野町の写真展!こちら、準備着々と進んでます。ぜひいらしてくださいね!
ところで、今週末は中野町の写真展!こちら、準備着々と進んでます。ぜひいらしてくださいね!
Posted by TOM at 2007年07月25日 22:02
TOMさん
日本中、地震の心配をしないでよいところなどありません。浜松はそういう意味では恵まれています。今までずっと自主防災ということを教育してきたのですから。
今週末、是非とも見に行きます。選挙の当日は混み合いそうですね。うまく外して出掛けたいと思っています。
日本中、地震の心配をしないでよいところなどありません。浜松はそういう意味では恵まれています。今までずっと自主防災ということを教育してきたのですから。
今週末、是非とも見に行きます。選挙の当日は混み合いそうですね。うまく外して出掛けたいと思っています。
Posted by たかだい at 2007年07月25日 22:31