2016年07月07日

クリーニングのエブリ丸塚本店。




人・建築設計所 設計のクリーニング工場「クリーニングのエブリ丸塚本店」が紹介されました。
http://www.cleaning-every.jp/archives/blog/20160707

「クリーニング工場は、とんでもなく暑い!」というお話から、様々な冷房方式を検討しました。
実際に稼働している工場にも足を運んで、知恵を絞りました。

採用したのは、2つのクーリング方式。
ひとつ目は、入手し易い機械を利用して、冷房、送風、換気を有機的に検討して工夫しました。
さらに、対流を利用した自然換気をすることで、クリーニング工場とは思えない環境を生み出すことができました。

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また、工場としてはめずらしい木造も、エコロジーや経済性を考えて採用しました。
見た目も鉄骨の工場とはまったく違って、作業するのが楽しくなるような環境です。

そして、臭いや湿度を吸収する壁や、足に負担の少ない床、西日対策のルーバーや外壁、そして居心地の良い店舗を提案しました。

完成直後の夏、全国トップクラスのクリーニング業 経営者たちが集まり、勉強会が開かれました。
参加者のみなさんに、その環境を体感していただけました。

そのおかげで、昨年は仙台に1件、今年は千葉に1件、新しい工場がこの方式を取り入れて、つくられています。

また、今年12月には東京ビックサイトで開催されるクリーニング見本市のセミナーに人・建築設計所の代表・高橋が登壇します。

これからのクリーニング業界を変えるチカラが、設計にはあるのです。  


2015年07月14日

工場+店舗、アップデート。

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暑さ対策をかなり考えたクリーニング工場。
昨日は暑い日になったので、工場の人に話を聞きに。

クリーニング工場は、蒸気を使うのでかなり暑く、過酷な仕事場となってしまいます。

工場長は、この仕事を20年やっているとのことですが、
今回は空調計画はかなりいい線までいけているそうです。

まず、働く女性の心理としては、スポットエアコンの冷房の風を嫌うとのこと。
この工場内の冷房は、全体に気流を作るという方法を考えました。

これが、体感的に、とてもいい感じなのだとか。

ただ、1箇所どうしても熱くなるところが、人体型のアイロン。
ジャケットの仕上げに使われます。

早速、打開案を提案し、今日は気流と蒸気を遮蔽するクリアな壁を追加しました。
木曜日には、気流を作る機器を調整することに。

また店舗では、照明を追加したり、内装に手を加えたりと、完成度を高めています。
成長するというか、建築も、工場も、お店も、こうあるべきと教えられました。

完成後も建築側でできることをアドバイス。
一見、効率の悪い仕事こそ、それをしっかりすれば、いい仕事となりますね。


今日は、アップデートした工場と店舗の写真も撮ってきました。

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DOG HOOKは以前から付いていたのですが、あらためて。
リードをフックすることができますので、散歩中にも取りに寄れますよ。
  


2015年03月11日

3/13 OPEN!

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都市木造の「クリーニングのエブリ丸塚本店」ですが、
いよいよ2015年3月13日にOPENします!

クリーニングのエブリさんのHP

工場と一体になった店舗ですので、実際にクリーニングを
知っているスタッフが接客します。

この安心感は、他店と明らかに違います!

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スタッフみんな、この職場に誇りを持っています。
いい仕事をしてくれるでしょう!

自信を持っているからこそ、笑顔がいいですねー!

たくさんの写真をご覧になりたい方は、以下のFacebookページへ。

人・建築設計所の最新情報もチェックできますので、
是非とも「いいね!」ポチッとお願いいたします!^^




  


2014年12月30日

ゆくとし。

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2014年もわずかですね。本年も、大変お世話になりました。

今年は「体育館」の大規模木造にはじまり、「工場」の大規模木造に終わりました。
みなさまのおかげで、「都市木造」という分野をこの1年かけて立ち上げました。
来る年は、これを立派に育てていきたいと思います。

さて2月には、建築専門誌でも「南アルプス子どもの村小中学校建築群」が取り上げられるとのこと。
大変有り難く、思います。

また、雑誌・書籍といえば、様々なところで取り扱っていただきました。

中でも、ガレージハウス「中条の家」が、ガレージライフ編集部に取り上げられたのが、大変光栄でした。
自分自身が大好きな雑誌でしたからね。

そして、なんと2月3日発売で「ガレージのある家ベスト100 Vol.4」に掲載が決定!
ホント、有り難い限りです。

この他に、日本の木のいえ情報ナビという「木の家」のポータルサイトから取材を受けました。
これも2月には公開されるそうです。
今年度唯一の特集なのだとか。これはうれしい!

また忘れてはいけないのが、お客さまのご厚意で「曳馬の離れ」をサロンとしてお貸しいただけることになったこと。
本格的にセミナーなど始動いたしますので、こちらにもご注目ください。

ということで、本当に本当にみなさまに助けられながら、今年も締めくくることができました。
来る年も、素晴らしい建築をつくっていきたいと思いますので、どうぞお力をお貸しくださいね。


締めくくりは、Facebookページに公開した「クリーニングのエブリ丸塚本店工場」の近況写真です。
ページにも、是非いいね!して下さい。

ありがとうございました!




  


2014年12月15日

木造の工場+店舗。


大規模木造のクリーニング工場「エブリ丸塚本店工場」です。

よくクルマが通る場所ですので、あちこちから見たよ!
という声をお聞きするようになりました。


木の組み方がオモシロイので、足場が外れると、
もっと言われるようになるかもしれません。


建築をつくることは、街をつくることにもなります。
こんな風に、ちょっと木の見える建物が増えるといいなと思います。


そうそう、クリーニング業界のトップランナーの方々が
全国より浜松に集まり、研修会が開かれました。

建設中でしたので、現場見学はされなかったのですが、
研修会の会場に招いていただき、短い時間でしたが、
この建物のお話をさせていただきました。


まずは、木造のお話。

「工場で木造」のメリットはなにか、お話しさせていただきました。
活発に質問もいただき、経営に対しての優位性を理解いただけたと思います。


そして「工場の暑さ対策」について、ご説明させていただきました。
クリーニングには蒸気を使うので、真夏の工場内はかなり暑くなるんです。

スポットエアコンで、局所的に冷風を送るというのが業界のスタンダード。
今回はまったく違ったアプローチですが、期待が高い提案をしました。

これは是非、完成も見に来たいということで、
なんと来年も浜松での研修会が決まりました。

真夏の暑い時期、どうなってるのか、楽しみです。
  


2014年11月13日

張弦梁。


浜松市東区丸塚町に建設中の「クリーニングのエブリ丸塚本店工場」の建て方が開始されました。



張弦梁という特殊な梁を使っています。
この梁は、下弦材の張力で束がスパンの真ん中で支えてくれるため、こうした12メートルスパンでも360mmの梁という小さな断面でつくることができます。



もし、普通にこれを集成材の梁にすると、800mmくらいの梁成になると思います。

そして、なんと言っても、この張弦梁が美しい。
明日には、連続したカタチが見えてくると思います。



500平米以下の鉄骨で計画されている建物があれば、簡単にこうした大規模木造で置き換えられます。
このスパンだと、鉄骨では構造適判(!)行きですし、費用面を含め、大変ですよ。




美しさはもちろん、エコロジーの企業イメージとなり、シンボリックです。



それに、なんといっても減価償却が工場・倉庫で15年!
鉄骨造(工場・倉庫で31年)の倍の早さで経費とできます。

都市木造、万歳です!  


2014年10月29日

配筋検査2回目。


浜松市東区「エブリ丸塚本店工場」の配筋検査2回目。
前回は地中梁配筋の検査、今回は土間配筋の検査です。

タテヨコD13@150というと、なかなか混み入ってます。

さて、建設中は2週間に一度、業者を集めて定例打ち合わせをしています。
この打ち合わせには、施主も同席し、確認事項を確かめます。

設計は、施主と独自に打ち合わせをしますので、毎週一度は顔を合わせています。
施主と設計は、完成に向かって突き進んでいくチームのようです。

例えばこの時の打ち合わせは、家具工事のデザインと色決めをしました。
床や壁の色などから、家具を決めていきます。
こういう時が、一番楽しいです。

さてさて、設計の「現場監理」という仕事は、こうした打ち合わせを重ねて、
施主の考えを施工側と繋ぎ合わせる役割。
さらにその上で、配筋検査のような様々な検査をしていくことです。

「現場監督」とは、似てる言葉ですが、やってることは全然違うんですよ。
  


2014年10月16日

配筋検査。



浜松市東区の「エブリ丸塚本店工場」の配筋検査をしました。
まずは地中梁絡みのチェックです。

是正事項や施工上の確認事項を打ち合わせして、検査合格。

さて、大規模木造ですが、今回は基礎が大きなものになりました。
通常ここまで大きくならないのですが、工場ということもあり、
無柱空間を取りたいことなど、計画優先の結果です。

特に耐力壁は壁が少ないこともあり、「10倍耐力壁」を採用。
通常の建物は最大でも「5倍耐力壁」です。
基礎はそのチカラを支えますので、丈夫にするという図式。

大規模木造でも、大空間の周辺に、小空間を設けられるのであれば、
住宅並みの基礎でカバーできます。
(↑工場でも工夫次第です)

医療施設や福祉施設などでは、もっと軽快な基礎にできるため、
コストダウンも期待できます。

鉄骨で建てる予定の建物があれば、一度ご相談ください。
コストパフォーマンスに優れ、意匠的にも美しいですよ。  


2014年10月07日

着工。

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大規模木造の工場+店舗「クリーニングのエブリ丸塚本店工場」が着工しました。

完成予想図のように、木のフレームが見える外観となっています。
交通量も多いので、目立つ建物となり、話題性とともに注目されるでしょう。


さて、現場では地盤改良工事。
様々な改良工法を検討しましたが、最終的には柱状改良。


こうして、その土地の土とセメントを柱状にグルグル混ぜて、
支持地盤まで達するようにします。

そんなわけで、機械の届かないような、
深い支持地盤だとできないのです。

現場は根切り(基礎に合わせて土を掘る)まで行きましたが、、、
昨日の台風による大雨で水が溜まってしまいました。

雨を避けられない、一番大変な時期です。
現場、ファイト!
  


2014年09月05日

地鎮祭。


先日、丸塚町にてクリーニング工場+店舗の地鎮祭を行いました。

先日、深井戸の鑿泉状況をアップしたあの現場です。
ようやくここまでたどり着きました。


今回の設計は、地元ゼネコンさん、キーストンさんからのご紹介です。

エコロジーを考えているお客さまに、大規模木造の大断面集成材を利用した建物を
提案したいということで、人・建築設計所へのご指名となりました。

キーストンさんからは、以前も石材工場+ショールームのご依頼がありました。

このときは、建て替えたいけど、建てられない都市計画地域になっており、
以前からそこで経営を営んできていたお客さまの権利を証明して確保。
ウチとしても印象に残る仕事でした。


建物は、クリーニング工場部分と取次店、コインランドリーの複合施設。

大規模木造で500平米を少し切れますが、12×30メートルの大架構のフレームと、
3×18メートルの木造庇が、この建物の魅力。

これを如何に美しく組み上げるか、ということに力を注ぎました。
それが確認できる建て方が楽しみです。