2009年06月10日

床材2種とエコウィル。

床材2種とエコウィル。
静岡市の「大岩の家」、内部の仕上げが徐々に進んでいます。

こちらは親世帯の床材、ブラックチェリーのフローリング材です。

フローリング材にしては、ガムポケット(ヤニツボ)やピンノット(小節)、
材の濃淡などのキャラクターを、きっちりと出した別格の製品です。

天然の銘木を使っているので、時間経過とともに良い色に変化します。

床材2種とエコウィル。
この床下には、銀色のマットが一面に敷かれています。
この銀色のマットは、温水式床暖房。
熱源は、エコウィルです。

床材2種とエコウィル。
エコウィルとは、ガスエンジンを回して発電し、その廃熱を給湯や床暖房、
さらにミストサウナなどに利用できるコージェネレーションシステムです。
効率で考えれば、もっともエコロジーなシステムです。

さて、温水式の床暖房は、床が一種の放熱板になったような暖かさ。
電気式とは違い、室温も含め、かなり暖かくなります。

これに対応する床材には、比重の高い広葉樹の無垢材か、
こうしたフローリング材を使うことになります。

床材2種とエコウィル。
さて、子世帯の床材は、ヒノキの無垢材です。
これはプライベート空間の「特一(とくいち)」というグレード。
節が多めですが、このアジが何とも言えず、ボクは大好きな材です。

パブリック空間には、節のほとんどない「上小(じょうこ)」を使います。
端正な仕上がりとなり、少しメリハリをつけました。

床材2種とエコウィル。
それにしても、この無垢板の仕上がりが「非常に良い」です。
こうした節の周りは、逆目が立ち、こんなきれいに輝くようには、
なかなか仕上げられません。

まちがいなく、よく研いだ、切れる刃を維持している工場だと思います。

同じヒノキでも、扱う人の思い入れで、製品の出来が違うことがよくあります。
今回は、良い工場と巡り会うことができました。icon01


【09/06/12追記】
今日、現場で「上小(じょうこ)」の板が張られていました。

床材2種とエコウィル。
こんなに美しいので、大工さんは材の表情を揃えるのが、逆に大変です。
なんといっても、見せ場ですからね〜!icon11




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この記事へのコメント
エコウィル、

我が家も導入を検討したのですが、最大の欠点があり断念しました。

その欠点とは、、、



都市ガスが家の前まで来ていないこと・・・(爆)

30m手前まではガス管来てるんだけど・・・そこからの引き込みにも費用がかかるわけで、そもそもエコウィルも安くはないし、やむなく断念しました。

確か停電したら都市ガスが大丈夫でも発電できないんだよね。

ただ、発電したらすぐ使えるから送電ロスも少なく、たかだいさんも書かれているようにエネルギー効率は良いとの触れ込みでしたね~。

売れてんのかな?
Posted by 平賀ジャパンのスバル at 2009年06月11日 00:08
平賀ジャパンのスバルさん
すごい欠点ですね...。^^;
その欠点も、設計屋の交渉次第で、解消されること「も」あります。

停電時には、商用電力へ流れないようにする必要があります。
作業中に感電されては大変ですからね〜。
自動的に運転を停止するようです。

それにしても、さすがです。
よくそこまで調べましたね!^^
Posted by たかだいたかだい at 2009年06月11日 08:46
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